「2時間20分切り当たり前に」 シドニー「金」高橋尚子さん、大阪国際女子の好循環に期待

取材に応じる高橋尚子さん(根本成撮影)

26日に行われる「第44回大阪国際女子マラソン」で、2000年シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子さんは、前回大会に続く好記録に期待を寄せた。昨年に2時間18分59秒の日本記録を打ち立てた前田穂南(ほなみ)(天満屋)の走りについて、「この場所はそれだけのタイムが出る場所と示し、みんなの可能性を広げてくれた」と評価。刺激を受けた選手たちのハイレベルな争いを望んだ。

9月の世界選手権の選考レースは大阪国際の後も、東京、名古屋ウィメンズと続く。「インパクトを与える走りをしたいという思いはあるのではないか。2時間19分台の流れになると思う」と話した。

女子マラソンの日本記録が更新されたのは約19年ぶりで、この間に世界のレベルは上がり、日本の女子は大きく後れを取った。高橋さんは「世界に追従し、レベルアップをする大切な時期を迎えている」と強調する。

自国開催の世界選手権だけでなく、その先の2028年ロサンゼルス五輪を見据え、「2時間20分を切るのが当たり前になってほしい。昨年の日本記録でピリオドにしてはいけない」。目線を高くした選手らによる好循環が生まれることを願った。(石原颯)

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